●懐の深い『歴史研究』という本◆木村 正成*2017-08-11

「明治という時代」を取り上げた貴誌第653号の特集は興味深かったです。

日本が大きく変貌した明治時代に焦点を当てて、歴史愛好家に意見発表の場を提供する。

明治という時代についてこんな思いもあったのかと、あらためて皆さんの発表に感心するばかりでした。いずれも在野の研究としての力作で、多くの皆さんの歴史への熱い気持ちを感じさせていただきました。

一方、基礎的素養が足りなくても、堅苦しい研究の原則にとらわれることなく、趣味として自分なりに歴史への疑問を解明する喜びを見出すことが出来そうだとも感じました。

また、このように研究成果を発表する機会を与えていただけることで、大きな自己満足も得ることが出来そうです。それが、趣味の歴史研究を益々楽しいものにしてくれると思いました。

そういう意味ではこの『歴史研究』は誠に懐の深い本だと思います。難しいと思っていた歴史への挑戦を素人でも可能にしてくれる。「自分も歴史について勉強してみようかな」という気持ちにさせてくれます。

今回は巻末に『歴史研究』特集バックナンバーが紹介されていました。昭和59年の283号(装飾古墳の謎)から平成29年の本号までの特集が記載されています。これ以前にも282冊あるわけだから、全部揃えたら653冊にもなる膨大な資料です。

様々なテーマが特集されており、歴史に興味を持つ人なら是非とも読んで見たいと思うようなタイトルばかりです。

これだけ多種多様なテーマであれば、どんな人でも一つや二つは興味をもつ出来事があると思います。一歩踏み出して、関心のある事について調べることができれば、楽しい歴史研究の扉が開かれることでしょう。歴史のとらえ方は百人百様だと思います。楽しく面白く解説してくれる研究発表を楽しみにしています。

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